IE(インダストリアル エンジニアリング)とは、
製造業やサービス業における生産性、品質、効率を最適化するための技術のことです。
主に次のようなことを考えます。
1. プロセス最適化: 製造プロセスやサービスプロセスの効率化とコスト削減。
2. 品質管理: 品質を維持・向上させるための手法やシステムの設計。
3. 作業分析と改善: 作業内容や手順を分析し、改善することで生産性を向上。
4. サプライチェーンマネジメント: 供給、製造、流通の全体を最適化する管理方法。
5. 設備管理: 機械や設備の最適な運用とメンテナンス。
6. 人間工学(エルゴノミクス): 人間の能力と限界を考慮した作業環境の設計。
これらの分野の知識と技術を駆使して、企業や組織の運営効率を最大化し、コストを削減し、競争力を高める役割を担っています。
なんか難しいですね。
もっとシンプルに言いましょう!
「ムリ・ムラ・ムダをなくすこと」です。
とてもわかりやすくなりましたね!
今自分が携わっている業務や企画にムリ・ムラ・ムダはありませんか?
昨今、物価高騰により予算以上の経費がかかったり、人手不足や人材育成がうまくいかず業務が回らなくなったりと、ネガティブなお話を業種問わずさまざまなところから情報が入ってきます。
お金の問題、ヒトの問題は、いくら待っても嘆いても解決されません。
仕組みやルールを見直し、コスト削減できるところは徹底的に改善し、最適化をはかり、将来へと繋げていかなくてはなりません。
福岡にある某ラーメン屋では、IEを徹底的に導入することで、ラーメン屋経営が不況のこの時代に右肩上がりで成長しているそうです。
例えば
麺の茹で時間1分
スープのタレ1杯
トッピングのねぎスプーン1杯
チャーシュー1枚
・・・
とラーメンの作り方が全て1という数字で完結するようになっています。
これにより従業員(特に新人)の負担は減り、ミスもなくなり、尚且つ誰が作っても全く同じラーメンが完成するのです。
さらにムダ(余計なコスト)を改善するため、チャーシューの外注をやめ、自社で製造することで中間マージンをカットしています。
この企業努力により、ラーメンを安価で提供でき、お店の回転スピードを上げ、さまざまなムダはなくし、時代に逆行した安定したビジネスモデルを作り上げているのです。
今一度、ご自身が現在携わっている業務の仕組みやルールの「ムリ・ムラ・ムダ」を考え、
仕事の効率や費用対効果、職場環境などを見直して、不況という荒波をともに乗り越えていきましょう!